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応用練習の教え方

基礎練習からの流れ

 [単語] → [導入] → [確認] → [変換練習] → [作文]┐ → [応用]
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 授業前     みんなの日本語を使った授業      応用練習の授業

みんなの日本語を使った基礎練習の後で、応用練習をします。

基礎練習と応用練習とでは、練習方法が異なりますので、基礎練習の授業に応用練習を組み込むよりも、別の授業として応用練習を行なった方が、練習効果も高いと思います。

また、基礎練習で導入した文型が定着するには、学習者自身による復習が不可欠ですので、同日に基礎練習の内容を応用練習で行なうのは、おすすめできません。

なお、ここで紹介するのは、あくまでも方法の1つですので、具体的な指導法については、各学校の指示に従ってください。

基礎練習と応用練習の違い

基礎練習(みんなの日本語を使った練習)では、新たな文型を覚えることが目的ですが、応用練習では、習得した単語と文型を駆使して特定のタスクをこなすのが目的です。

練習方法も、基礎練習では瞬発力を身に付ける方法を取りますが、応用練習では実践力を身に付ける方法を取ります。テンポを重視していた基礎練習とは異なり、応用練習では個人の能力を発揮する機会を設けます。

教授法でいうと、基礎練習がオーディオ・リンガル法で、応用練習がコミュニカティブ・アプローチに当たります。

上記のような違いがあるため、基本的に応用練習で新たな文型を導入することはありません。ただし、語彙を導入することはあります。

応用練習の目標

ACTFL-OPI(口頭能力測定試験)の中に、次のような判定基準があります。

 初級 − 単語や定型文で話す
 中級 − 文が作れる、自発的に話す
 上級 − 説明や描写ができる、段落で話せる

このサイトで紹介する応用練習もこれに従い、序盤はモデル会話を暗記させ、次に文を作らせ、それから説明などの練習を導入していきます。上級へ導くために必要なスキルを効率的に習得させるのが、このサイトで紹介する応用練習の目標です。

練習の仕方1 モデル会話を使った練習

特定の場面における会話の流れを理解させるのに、モデル会話を使う方法があります。語彙の少ない序盤では特に有効です。

ただ、モデル会話を暗記させただけでは、応用力のない日本語になる危険性もあるので、多少学習者自身にアレンジさせられるような実践的な練習も取り入れると良いです。

ここでは、次のような手順で練習します。
 1.モデル会話を読む
 2.モデル会話の単語を入れ替え、モデル会話の流れを暗記する
 3.実践的な練習をする

語彙の増えた中盤以降に場面を導入する場合は、モデル会話で表現を制限するよりも、フローチャートで流れのみを提示した方が良いと思います。

練習の仕方2 作文を書かせる練習

作文を書かせることで、客観的に間違いを認識させることも、複数の文で段落を形成させる練習もできます。

作文で重要なことは、誰にでも伝わる文を書くことです。単語や文法のミスはもちろん、主語や話題がコロコロと変わる文章も、読みづらい文章と言えます。また、学習者を作家に育てるわけでもないので、文学的な作文も必要ありません。

練習方法にも色々あるでしょうが、ここでは次のポイントに従って指導します。
 ・習得した文型だけを使う
 ・単語も極力既習のものだけを使う
 ・作文を書く前に、会話で話題を引き出しておく
 ・文は短くし、段落でまとめる
 ・短い時間で書かせる

学習者の中には、母語で考えた文章を忠実に翻訳しようとする人や、一文一文が長い方が優れていると思っている人などがいますが、それらは間違いの基です。まずは、書きたいことよりも書けることを重視して、指導してください。

練習の仕方3 説明させる練習

具体的な課題をいくつも与えることで、説明や描写、意見などの練習をさせます。基本的にペアを組ませて、交互に練習させます。

説明や描写などのタスクをこなすのは母語でも難しいので、学習者には日本語の習得度を高めると共に、タスクに慣れさせる必要もあります。

これらの練習は、みんなの日本語の後半になってからようやく導入しますが、学習者の習得度によっては、発揮できる能力にも大きな差が生まれているはずです。ペアを組ませる際は、できるだけ能力の近い人同士を組ませて、それぞれが能力を存分に発揮できるようにすると良いです。

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